社員研修をオーダーメイドで作成するメリットとは?効果的な人材育成の秘訣

今まで既存のパッケージ研修を行ってきたが効果が感じられない、研修という名の1つの行事になってしまっている、そんなお悩みありませんか。

そんなお悩みは、研修をオーダーメイドで作成してみるのがおすすめです。

オーダーメイド研修は、企業が抱える問題点を洗い出し、解決に導きます。

課題に対してのカリキュラムは、社員のキャリアやスキルに合わせたものなのでミスマッチがありません。

また社員のモチベーションアップにもつながり、組織力が強くなります。

この記事ではオーダーメイド研修のメリットと作成法、注意点などを解説いたします。

自社内で作成する場合も外部サービスを利用する場合も、ぜひ最後までお読みください。

目次

オーダーメイド社員研修とは?

企業のニーズに応じて設計されるカスタマイズ研修のことです。

それぞれの企業の抱える課題に向きあい、社員一人ひとりに寄り添った研修となります。

オーダーメイド社員研修を以下の2点について説明していきます。

  • 既存の研修とカスタマイズ研修の違い
  • オーダーメイド研修が注目される理由

順に見ていきましょう。

既存の研修とカスタマイズ研修の違い

一般的な業務やマナーなどを学べるのが既存の研修の大きな特徴です。

社会一般の考えられる課題の解決を目的としている研修であるので、すべての人に有益とは限らないものとなります。

カスタマイズ研修は、その企業のためだけに行う研修です。

問題点からの課題の解決を最優先しているので、効果が出やすいものとなります。

オーダーメイド研修が注目される理由

企業は、さまざまな問題を抱えています。

若手社員の離職率が高いこと、世代間ギャップの悩み、どのように部下を育てたらよいのか……

企業の問題点を解決する課題に対してピンポイントで向き合い、研修を行うので無駄がありません。

またオーダーメイド研修によって、今まで気づけなかった問題点も洗いだされる場合もあります。

オーダーメイド研修のメリット

オーダーメイド研修のメリットには以下の3点があります。

  • 企業の課題や業務内容にピッタリ合う
  • 社員のモチベーションと学習効果の向上
  • 研修効果を測定しやすく、成長を実感できる

1つずつ見ていきましょう。

企業の課題や業務内容にピッタリ合う

オーダーメイド研修では、最初に企業が抱えている問題や課題点を社長からヒアリングすることから始めます。

問題や課題点を把握したうえでテーマ別、階級別に分類して研修を行います。

研修内容は現状起きていること。

自分が今いるフィールドで何をすべきか、どのようなマインドであればよいのかを受講します。

社員のモチベーションと学習効果の向上

オーダーメイド研修により目指すキャリア像が見えやすくなります。

また受講した後、業務に活かせられるので社員のモチベーションがあがります。

これは企業の課題を明確・細分化することでアウトプットしやすくするオーダーメイド研修ならではのメリットです。

研修により知識をただインプットするだけでなく、実際にやってみることで習得しやすくします。

研修効果を測定しやすく、成長を実感できる

研修の効果には、抽象的な事柄や他人がかかわってくる事柄など測定しにくいものがあります。

そこでオーダーメイド研修では、4段階に分け数値化します。

  • 研修後のアンケート
  • 研修後の理解度のテスト
  • 行動の変化の聞き取り(本人や上司、同僚から)
  • 企業への業績の変化

可視化することで成長を実感しやすくするのです。

効果的なオーダーメイド研修の作り方

オーダーメイド研修を効果的なものにするためには以下の3点は必須です。

特に自社で作成する場合は留意しましょう。

  • 研修の目的・ゴールを明確にする
  • 受講対象者に応じたカリキュラム設計
  • 実践的なワークやケーススタディの活用

順に見ていきましょう。

研修の目的・ゴールを明確にする

研修は、目的とゴールを明確にすればするほど効果的です。

どの部分を、どのような状態にすればよいのかを明確にしましょう。

ゴールの前の先行指標のイメージまでしっかりと示すことが重要です。

受講対象者に応じたカリキュラム設計

1人1人の能力を高め、企業のニーズに合わせることができれば研修は効果的なものとなります。

ただ新入社員と、勤続10年の社員とはスキルもキャリアも違うのでカリキュラムを各々に合わせて設計することが必要です。

それぞれの問題点と課題点を挙げ、カリキュラムを設計しましょう。

また配属部署や役割によってテーマを変えるのも必要となります。

実践的なワークやケーススタディの活用

現場で直面している問題点から課題を明確にします。

ここで重要となることは、課題に対して講師が一方的に教えるだけでなく、参加者同士でもディスカッションをすることです。

また起こりうる事態に対し、実際に演習しフィードバックします。

そしてケーススタディを活用してリスク回避、リスクに直面しても対応できる能力、論理的思考を養います。

オーダーメイド研修の導入方法と注意点

実際にオーダーメイド研修を導入する方法と注意点を以下の3点にまとめました。

  • 自社内で作成する vs. 外部サービスを利用する
  • 講師選定のポイント(社内講師 vs. 外部講師)
  • 研修の効果測定とフィードバックの仕組み

1つずつ見ていきましょう。

自社内で作成する vs. 外部サービスを利用する

自社内で作成する場合、外部サービスよりもコストがかからず日程の融通がききます。

自社では見えない課題は、外部サービスを利用することで見えやすくなり解決につながるでしょう。

また自社にないノウハウを学ぶ場合も、圧倒的に外部サービスの利用が理にかなっています。

そして自社で作成するためには、一定の時間と労力が必要になることがデメリットです。

自社内で作成する場合

  • コストが抑えられる
  • 日程の融通がきく
  • 気づけない課題がある
  • 自社だけでは教えられるスキルに限界がある
  • 作成に時間と労力が必要

外部サービスを利用する場合

  • コストがかかる
  • 日程の融通がききづらい
  • 気づけなかった課題がみえる
  • 専門性に特化したスキルが身につく
  • 作成自体を任せられる

講師選定のポイント(社内講師 vs. 外部講師)

社内でノウハウがあるものを研修内容とする場合は社内講師、社内でノウハウがない分野は外部講師を必要とします。

そこで懸念されるべき点は、講師が幹部クラスの場合です。

受講者である社員が、意見しづらくなる可能性があるからです。

また管理職以上の研修の場合は、社内ノウハウを体得されている人がほとんどのため外部講師が適しています。

研修の効果測定とフィードバックの仕組み

研修後は必ず効果測定をし、研修自体のフィードバックを行います。

オーダーメイド研修は、コストや時間を要するものです。

残念ながらそれに見合った結果を得られない場合もあります。

研修の目的に対してどれくらいの効果があって、コストと時間に見合ったものなのか検証する必要があります。

成功事例:オーダーメイド研修を導入した企業の事例

オーダーメイド研修を導入した企業についての成功例をみていきましょう。

具体例として以下の2点をあげました。

  • 業務改善に直結した研修で生産性アップ
  • 若手社員向けのスキル強化研修の成功例

順に見ていきましょう。

業務改善に直結した研修で生産性アップ

~見える化したマニュアルにより生産性がアップしたA社の場合~

ものづくりに特化しているA社は典型的な属人化された会社である。マニュアルはあるのだが、担当者がいないと業務は滞り、進まない。社員は日々の業務に追われており、人を育てることもできない。

研修により属人化が及ぼすリスクについて理解してもらい、担当者が持つナレッジを記録に残してもらった。

既存のマニュアルに有用なナレッジを追加・共有することで業務が分担しやすくなり生産性が上がった。

若手社員向けのスキル強化研修の成功例

~オンライン研修と対面研修を組み合わせたブレンディッドラーニングにより、効果を出したB社の場合~

若手社員の「自律的な学び」を目指したB社は、ブレンディッドラーニングを試みた。

eラーニングで知識を得て、集合研修で実践する。その前後に上司との面談を入れ、研修の効果を検証する。

1ヶ月後、3ヶ月後、半年後と定期的に面談、集合研修を行う。

最終目標である「自律的な学び」には発展途上であるものの、若手社員のスキルは確実に強化された。

また繰り返し研修を行うことで、学び続ける文化が根付いた。

まとめ

ここまでオーダーメイド研修のメリットや効果的なものにする作成方法、注意点などを述べました。

オーダーメイド研修のメリットは以下の3点です。

  • 企業の課題や業務内容にピッタリ合う
  • 社員のモチベーションと学習効果の向上
  • 研修効果を測定しやすく、成長を実感できる

効果的なオーダーメイド研修の作り方は以下の3点です。

  • 研修の目的・ゴールを明確にする
  • 受講対象者に応じたカリキュラム設計
  • 実践的なワークやケーススタディの活用

オーダーメイド研修の導入方法と注意点について、自社内で作成する場合と外部サービスを利用する場合で比較しました。

自社内で作成する場合

  • コストが抑えられる
  • 日程の融通がきく
  • 気づけない課題がある
  • 自社だけでは教えられるスキルに限界がある
  • 作成に時間と労力が必要

外部サービスを利用する場合

  • コストがかかる
  • 日程の融通がききづらい
  • 気づけなかった課題がみえる
  • 専門性に特化したスキルが身につく
  • 作成自体を任せられる

どちらの場合においても、コストと時間に見合ったものなのかを検証するフィードバックは必ず行いましょう。

オーダーメイド研修を行い、自社の課題点を改善する過程で、社員のスキルは上がっていきます。

成長を感じた社員は企業への信頼感、エンゲージメントが高くなります。

このエンゲージメントこそが企業の成長を加速する方法です。

では企業の成長を促す研修にするには、どうしたらよいのでしょうか。

それは自社に合った研修プログラムにすることです。

自社に合った研修プログラムは、研修内容を業務に活かせるものとします。

そのためには、研修設計の段階から綿密にするのがポイントです。

オーダーメイド研修であれば、研修設計の段階での綿密な計画と実行が可能になるでしょう。

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